【上質/高付加価値コンテンツ】富士山ラグジュアリーツーリズムでインスピレーショナルトラベルを創造

株式会社ルート・アンド・パートナーズグループでは、2019年8月に静岡銀行などとともに組成した富士山ラグジュアリーツーリズムコンソーシアム(通称:Best of the Fuji)で2021年度文化庁「上質な観光サービスを求める旅行者の訪日等の促進に向けた文化資源の高付加価値化促進事業」の採択を受け、上質で高付加価値な富士山コンテンツ創造に取り組んだ。
6か国にわたる広域連携事業で成功しているBest of the Alpsをベンチマークに組成したBest of the FUjiは、2019年度、2020年度の2年間、環境省が実施した先進的国立公園満喫プロジェクトに採択され、世界的ラグジュアリートラベル商談会ILTMにも2020年に参加、世界のトラベルエージェント約60社、メディア約20社とのコンタクトをすでに有していることから、今後も旅程を適宜追加などしながら活動を継続していく。
富士山は海外の教科書にも多く取り上げられ一定の認知度があり、世界遺産登録により旅行客のデスティネーションのひとつと認知されているが、一方で富士山周辺のベストな体験の付加価値の組み合わせはまだ体系化して国内外に発信されているとは言い難い。このような背景から、富士山周辺のベストな観光資源や経済産業資源などの上質なコンテンツをさらに掘り起こし環境省事業で得た経験にさらに磨きをかけ、国内外の富裕旅行者に知らしめ、世界で流行中の考え方である「Regenerative Travel(環境への配慮を強く意識した旅行)」の代表格にしつつ、新たな旅の概念である「インスピレーショナルトラベル<Inspirational Travel>」の確立のために本事業に取り組んだ。

「Destination Wedding」では、静岡県熱海市を舞台に、かつて「安らぎが多く美しい」安多美と言われ、国内No1の新婚旅行のメッカだった熱海のエピソードを踏まえた、コエダハウスにおけるウェディング体験を提供する。「二つとない」や「唯一無二」を意味する「不二」、そしてその素晴らしさや大きさの果てがない「不尽」という文字が当てられたともされる富士山。また「一富士二鷹三茄子」や「末広がり」に代表されるように、縁起物のイメージも強くある富士山が古くから日本人の中で縁起の良い存在として大切にされているのも、おめでたさの象徴であると同時に、人生の目標や展望を暗示し、運命や導きなどをもたらす山であるからだと考えられているためである。富士山を、十国峠からの富士のレトロフォトの時代に戻るのではなく、雄大にヘリコプターで楽しむ。Coeda Houseを中心に撮影される熱海の自然の中でのフォトウェディングは、2人の特別な門出をより印象深くラグジュアリーなものに演出する。静岡一の茶師によるオンリーワンの合組茶エクスペリエンスのほか、熱海名物の花火をプライベートで打ち上げるクライマックスには、門出を祝う二人のための演出を花火師と友人たちが相談して準備するなど、世界各国のDestination Weddingに勝るとも劣らない演出満載でWedding Guruやウェディングプランナーに提供する。


「Fuji Wellness Retreat」では、静岡県富士宮市に位置する富士山静養園・日月倶楽部協力のもと、富士山周辺の大自然の中でのウェルネス体験を提供する。静養園内のエクスクルーシブフォレストベイジングに始まり、富士山の湧き水を使った緑茶、ほうじ茶、コーヒーを満喫するフォレストカフェ、マキサウナ体験なども行い、自然欠乏シンドロームからの脱却やデジタルデトックスを促進する旅にした。さらに、地元朝霧高原の野菜・野草を使ったオーガニック料理や、富士山の湧き水と静養園内のハーブを使用したハーブウォーター作りなど、自然由来の素材を味わう体験も組み込まれている。夜にはかがり火の中で富士山を眺め、翌日にご来光を鑑賞する旅となる。日月倶楽部では、山梨県境から駿河湾まで、稜線を辿りゼロトップの富士山を鑑賞でき、ダイナミックな富士山のご来光をのぞめる。富士山を舞台にしたLongevity(不死)/Relaxation Diagnosis、ストレスマネジメントなどを中心とするウェルネスプログラム。富士山周辺の自然の中に身を置き、山岳信仰を生んだその場所の見えないエネルギーや息遣いを感じる、マインドフルネスな旅を演出する。




「Deep dive into Japanese Culture」では、かつて芸妓と温泉で栄え、山海の自然と温暖な気候に恵まれた日本有数の茶どころとして有名な静岡県伊豆の国市を舞台に、芸妓ガイドによる伊豆見学および日本文化体験をすることができる。芸妓見番で稽古見学やお座敷遊び体験を行い、その後願成就院や韮山反射炉をめぐる周遊も、芸妓さん案内のもと行う。宴席に引っ張りだこのエンターテイナー集団として広く知られ、プロとしてその道を究める芸妓さんが引き出す伊豆長岡の魅力に耳を傾ける贅沢な旅行となる。夕暮れから夜にかけては、標高452メートルの山頂にある伊豆パノラマパークの碧テラスで、富士山をメインにした相模湾の夜景を貸し切りで堪能することができる。三養荘で味わう、瀟洒な数寄屋造りの和風建築邸の風情や、美しい3,000坪の日本庭園も魅力である。富士山のお膝元であり、日本の伝統文化が多く息づく静岡の地を、芸妓さんの案内でめぐっていくこのツアーは、全国的に見ても類を見ない。夏は茶摘み体験、冬はつるし雛作りなど、昔の人の暮らしや思想に触れるのも、楽しく心に刻まれる思い出となることだろう。






「Fuji, as a daily life」では、富士山のふもと静岡県静岡市で、「今、そこにある富士」、「一時的に県民になれるような旅」、「富士山の元来の風景」を味わい尽くすことを目指し、日本平を楽しむ旅を提供していく。富士山を愛した徳川家康を祀った久能山東照宮、富士信仰の大きな要素として影響力を持ち芸術作品へインスピレーションをも与えた三保の松原および御穂神社などをめぐり、富士がある土地やゆかりの場所にスポットをあてて周遊する。さらに「風景美術館」と呼ばれる日本平ホテルで、そこからの風景として切り取られた富士山を堪能し、日本人的美学と欧米的シンメトリー(富士山を真ん中に考える)の比較など風景そのものを味わう。富士山の美しさを切り取ってきたかつての日本人の足跡をたどり、同じ景色を自分の目で切り取って、その雄大さや悠久の歴史を肌で感じること。また、マグロ日本一の寿司店でその土地ならではのGastronomyを満喫し、伝統や文化に触れながら、富士山とともに生活してきた人々の暮らしに思いをはせること。これらも、富士山をめぐるツアーの醍醐味であり、富士山をより深くより多角度的に楽しめるものだ。



以上のように、滞在型の新しい高付加価値エクスペリエンスの提供を旗印に、地元企業を中心としたコンソーシアムによる地方創生を具現化すべく、「信仰の対象」と「芸術の源泉」であり続ける「富士山」ブランドを地域一体となって向上させるコンテンツとなっている。

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