米大手ホテルチェーンのヒルトンは、2022年に広島市にホテルを開業する。ヒルトンが中四国地方にホテルを開業するのは今回が初めてだ。
広島東警察署の移転などに伴い、跡地の再開発計画を2017年11月から行っており、せとうちDMOの関連会社である瀬戸内ブランドコーポレーションと富士見町開発合同会社がホテル運営事業者の公募を開始した。募集条件には(1)レストランや会議室など複数のサービスの提供(2)国際平和都市にふさわしい知名度やブランド力(3)国際会議を行える1000平方メートル以上のホール――などを挙げていた。外資系高級ホテルチェーン3社が応募し、書類やプレゼン審査を経て、米ヒルトンの計画案が選ばれた。
客室数は約400室。高級ホテルの進出により、富裕層の宿泊観光客や国際会議の増加につながる。訪日客を含めた観光集客とさらなる投資を呼び込む好循環を作り出す契機になることが期待されそうだ。
ラグジュアリーホテルブランドの日本進出は今後も勢いを増していくことが予想され、団体客を狙うMICEトラベルの競争も激化の一途をたどる中、せとうちDMOの取り組みは着実に実を結んでいくだろう。
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